原状復帰、原状回復、現状復帰どれが正解?トラブル回避法も解説!

2024/12/05

原状回復の文字

借りた物件から退去する際に必ず必要となる「原状回復」ですが、同じ意味の言葉として「原状復帰」や「現状復帰」という表記も存在しています。

 

一見違う言葉に見えるこの用語について、「どの表記をしたら良いのだろう」と思ってしまう人もいるでしょう。


そこで今回は「現状復帰」や「原状復帰」、「原状回復」について、それぞれの違いや、どの表記が正しいのかなどをわかりやすく解説します。

現状復帰、原状復帰、原状回復どれが正しい?

3種類の表記方法がありますが、一体どれが正しいのでしょうか。


実は、「現状復帰」、「原状復帰」、「原状回復」それぞれ使われ方としては意味に違いはありません。

 

しかし、「現状」と「原状」の字の違いは注意が必要です。

意味としては以下の通りとなっています。


「現状」:現在の状態という意味

「原状」:借りた当初の状態のことを指している


このため、「原状」の表記が正しいといえるでしょう。



「原状復帰」と「原状回復」の違いは?


前半の単語である「現状」と「原状」では、使われ方に違いはないものの、「原状」が正しいことがわかりました。


では、「原状復帰」と「原状回復」では何が違うのでしょうか、違いは以下の通りです。


「原状回復」は賃貸契約の通り借りたときの状態に戻すという意味の法律用語として使われている言葉で、

「原状復帰」は建築用語として業者間「原状回復」と同じ意味で使われている言葉です。


そのため、どちらを使っても意味は同じといえます。


ハテナを浮かべる男性等

商業用の場合はどっちを使うべき?

借りた物件といっても住居用で借りた賃貸と店舗用のテナント、オフィス用に借りた物件など利用用途は様々でしょう。


国のガイドラインでは、住居用の場合とオフィスや店舗などの商業用の場合で原状回復義務の範囲や内容が異なっていますが、

表記方法は特に差はなく「原状回復」「原状復帰」どちらでも同じ意味となります。

       

しかし、どちらにしても原状回復工事でトラブルとなったり、損をしないためにも契約書や国のガイドラインはしっかり目を通しておくと良いでしょう。

左右に分かれる人々

原状回復でトラブルにならないための注意点

原状回復でトラブルにならないためには、以下の点に注意したほうが良いでしょう。

 

      画像や動画で視覚的に記録しておく

      国土交通省提供のリストを確認しておく

      耐用年数が超えていても負担になる可能性がある

      管理者側としっかり話し合っておく

 

特に画像や動画の視覚的な記録をしたり、国土交通省提供のリスト確認や耐用年数が超えていても負担になる可能性などに注意が必要です。

 

以下では、上記の原状回復でトラブルにならないための注意点に関して、くわしく解説していきます。

 

画像や動画で視覚的に記録しておく

 

入居して部屋を利用する前に、スマホやカメラを使って動画・写真といったもので視覚的に記録しておくのがおすすめです。

 

こうすることで、退去する際に管理者側とトラブルになっても、動画や写真がきちんとした証拠として能力を発揮してくれます。

 

動画や写真と共に入退去時の物件状況及び原状回復確認リストといったリストを作成して保管しておけば、退去する際に管理者側から細かい指摘などがあっても対応できるでしょう。


参考:国土交通省HP 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

 

国土交通省提供のリストを確認しておく

 

前項で記載した「入退去時の物件状況及び原状回復確認リスト」は国土交通省が提供しているもので、原状回復に関する確認項目がリスト化されているものです。

 

入居する際にこのリストを使って物件の状態を明記し、退去する際にそれに基づいた原状回復を行うことでトラブルが発生しにくくなります。

 

記入を終えたリストをコピーして入居者と管理者それぞれで1部ずつ保存しておけば、改ざんされたりせずトラブルを抑えることができておすすめです。

 

耐用年数が超えていても負担になる可能性がある

 

耐用年数を超えている設備は残存価値が1円しかありませんが、修繕工事などで伴う費用が入居者側に請求される可能性はあります。

 

あくまでも耐用年数であるため超えてしまっても設備としては機能・利用が可能なので、使った結果壊してしまったりすると、

原状回復として利用できる状態まで戻す必要がでてきます。

 

そういった場合戻すための費用は入居者側負担となるため、事前に確認しておきましょう。

 

管理者側としっかり話し合っておく

 

原状回復に関して、トラブルの相手となるのは管理者側と入居者側なので、入居する際に管理者側とちゃんと話し合っておきましょう。

 

挨拶ぐらいで大した話をせずに契約書もざっとしか読まなかったために退去時に原状回復に関してトラブルとなってしまったということがよくあるため、


契約書の内容を読み、原状回復に関する点を含めて話し合いを行ったうえで部屋を借りるかどうか判断することで事前にトラブルを防ぐことが大切です。


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いかがでしたか?


今回は「原状回復」「原状復帰」「現状復帰」それぞれの違いや、トラブル回避法を解説しました。

 

「現状」と「原状」の意味の違いには注意が必要で、「原状回復」と「原状復帰」には意味の違いがないことがわかりましたね。

 

また、商業用でも住居用でも「原状回復」「原状復帰」の意味は一緒なので、どちらを使っても問題ありません。


しかし、原状回復工事はトラブルになりやすい工事ですので、言葉の違いだけでなく、


トラブルにならないための注意点にも気をつけて、業者選びは慎重にしてみてくださいね。


GENPUKUでは原状回復工事のプロが在籍しています。


退去費用の減額相談から施工のご相談まで幅広く対応しておりますので、ぜひお問い合わせください。



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