ABC工事とは?テナントや店舗用賃貸の原状回復工事の区分について解説します!

2024/12/05

調査員の男性

テナントや店舗用賃貸の退去のなかでも費用も労力もかかってしまうのが原状回復工事です。


どの物件でも居ぬき以外の場合は原状回復は必須になりますが、その中でもa工事・b工事・c工事の3つの区分の工事が存在しており、まとめてabc工事と言われています。

 

それぞれ工事の内容が違っているのと同時に、発注する人や費用を負担する人なども異なってるため、退去予定の物件の契約がどうなっているかを確認する必要があります。

 

しかし、abc工事についての知識がないと、なんのことかわからず困ってしまいます。


そこで今回は、abc工事とはなにか、それぞれの違いや注意点などを、詳しく解説していきます。


原状回復工事は、工事の中でも特にトラブルとなりやすい工事のため、知識をつけてトラブルのなく退去しましょう。



原状回復のA工事とは?

a工事とは、業者選び・発注・費用負担すべてオーナー側が行う契約の原状回復工事のことです。


そのため、借りる側は特に原状回復工事についてほとんど触れなくても良いことになります。


オフィスビルや商業施設として使われている建物そのものの工事の場合はa工事に区分されていることが多く、例えば建物全体の基礎を始め、躯体や共有部分などが対象になる「全体的な資産価値を保持する工事」といったものです。


しかし、オーナーの意志で工事の区分や工事の内容が決まるため、事前に確認しておくことが大切です。

 


A工事の注意点

 

a工事の場合、借り手側はほぼ関与しないのですが、a工事部分を借り手側が故意に壊したりすると修繕費の請求がされる可能性があります。

 

特に共有部分などは建物全体で使われる部分なので、一個人が適当に使った挙げ句に壊したりすると問題になりますね。

 

オーナーの意思で行う工事なのか、借り手側の要因で行う工事なのかで変わってきたりもするので共有部分は大切に使いましょう。


足場を組まれたビル

原状回復のB工事とは?

b工事は費用負担のみ借りる側で、業者選びや発注はオーナー側が行うことになるという場合の工事のことを言います。


借りる側の要望で実際に利用する前から内装の変更や設備の増設・移設などを行った物件を退去するときの原状回復工事がb工事になることが多いため、

テナントや店舗用賃貸の場合はほとんどがb工事になります。

   

というのも、工事する部分がa工事のように建物そのものに関わることもあるため、業者選び・発注がオーナー側となっているのです。

 

B工事の注意点

 

b工事の場合、ほとんどの場合は物件を利用する前に内装工事や設備増設・移設などをおこなっているため、退去する際に原状回復で工事前の状態に必ず戻す義務になっており、それだけ費用が発生します。

 

また、オーナー様によっては指定業者を持っている場合もあり、その場合、他社との競争が発生しないため、通常よりも原状回復費用が高額になりがちとなります。

 

契約内容をしっかりと確認しa工事の内容が含まれている場合は指摘し再度見積もりしてもらったり、指定業者がいる場合は相見積もりをとって原状回復工事の専門家と一緒に交渉や協議を行うことでトラブルなく減額交渉ができるでしょう。


しかし、業者によっては減額交渉は行っていない場合もあるので業者選びは慎重にしましょう。


スケルトン物件

原状回復のC工事について

c工事は発注や業者選び・費用負担すべて借り手側で行うことができるため、複数の業者で見積もりしてもらいそこから自由に選ぶといったことができる工事のことをいいます。


テナントや店舗用賃貸の原状回復工事だけでなく、インターネット配線工事や電話線工事など、所有権が完全に借りる側で、借りる側の意志で行える工事の場合が多いです。

   

C工事の注意点

 

c工事でも原状回復の際に見積もりなどを行うとa工事の内容が勝手に含まれて請求されるようなことがあります。

 

a工事は全面的にオーナー側負担なので、物件の契約内容や見積の内容をしっかりと確認しa工事にあたるものがあれば、その部分を抜いて再度見積もり依頼するのが良いです。

 

勿論見積もりは1社で行うのではなく、複数の業者に依頼してしっかりと比較して金額・内容が納得のいくところを選びましょう。


グレーのスケルトン物件

B工事はトラブルが多い

業者選び・発注がオーナー側ですが、費用の負担は借りる側になってしまうb工事は特にトラブルが多く発生しやすい工事です。

 

オーナー側に業者選びや発注を完全に任せてしまった結果、想定をはるかに超えるような請求が発生し、しかも契約済みで解約不可なんてことも起こり得ます。

 

費用負担のみ借りる側で業者選び・発注はオーナー側ですが、トラブルにならないように借りる側も業者との契約内容などを契約前にしっかり確認しておきましょう。



発注や費用負担を把握しておくことが重要

 

b工事だけでなくc工事にもいえますが、発注や費用負担がオーナー側か借りる側かを把握しておくことが重要です。

 

実際に工事などを行う前に、どの部分をどこまで、どちらの負担で行うのか、責任の所在を明確化しておきましょう。

 

認識が違っていたために最終的にトラブルになり、余計なお金がかかってしまったということも少なくないため、チェックすべき部分はしっかり確認しておくようにしましょう。


ビックリマーク標識を持つ作業員

ABC工事の区分は建物によって違う

abc工事はどの工事がどの区分に含まれるのか明確にきまっているものではなく、建物ごとにオーナー様が決定しているため、建物によって異なります。

 

引っ越す前はb工事に区分されていたものが、いざ引っ越してみたらc工事に区分されているといった感じで区分が変わってしまうことも少なくありません。

 

区分が変わるとそれだけ費用が上がったり工事をやり直す必要が出てきたりするので、工事などを行う前に契約内容などをしっかり確認しておき、わからない部分はオーナー様に確認を取っておくことが大切です。


修繕費の文字と電卓

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いかがでしたか?


今回は原状回復のabc工事について、それぞれどのような工事なのかや各工事での注意点に関して解説しました。

 

ご紹介した中でもb工事は負担がオーナー側・借りる側の両方に発生するため、よりトラブルになりやすいものとなっています。

 

b工事に限らず他の工事でも、トラブルになる可能性はあるので、物件の契約だけでなく工事についても契約する前に内容をちゃんと確認するなど対策をしておくようにしましょう。


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